糖化を甘くみちゃいけない
ん~甘いものが大好きな僕にとって「糖化」という言葉は耳が痛くなる。
アンチエイジングを気にする人なら、もはやおなじみの「糖化」。
糖化は、体内でタンパク質と糖質が結びついて、タンパク質が劣化してしまうこと。そして、タンパク質が劣化すると、そのまま老化につながるのだ。
糖化したタンパク質から発生するのが、AGEと呼ばれる悪玉物質。
AGE=Advanced Glycation End Productsの略。日本語では終末糖化産物と呼ばれる。
このAGEが体内に溜まると、体はどんどん老化していく。AGEという言葉を初めて聞いたという人は、活性酸素と並んで、悪玉物質の代表ということを覚えておいてほしい。
例えば、コラーゲン。これは皮膚を構成するタンパク質なのだが、AGEによって攻撃されると肌のハリがなくなり、シワが増えるという老化現象が起きる。
もっと怖いのは、AGEは血管にも影響を及ぼすことだ。
血管が老化すると体が老化する。血管の老化現象の代表的なものが動脈硬化。心臓から血液を送る動脈が弱くなって起こる病気だ。
また、今や日本人の死因の約3分の一を占めると言われる「がん」もAGEがきっかけになる場合があることを知ってほしい。
DNAにAGEが蓄積されるとがん細胞が発生するのだ。
その他にも、AGEは骨や目にも悪影響を及ぼす。
ここまでAGEを説明してくると、もはや糖化を引き起こす食べ物は避けるべきだということがわかる。
一番食べてはいけないのが「アクリルアミド」が含まれている食品。これは超悪玉AGEのひとつ。WHO(世界保健機関)関連の組織でもアクリルアミドは「ヒトに対する発がん性がおそらくある」とはっきり言っています。
ポテトチップス、フライドポテト、ビスケットやクラッカー、朝食に良く食べるシリアルなどが代表的だ。
これらの食品は今すぐ食べるのをやめたほうがいい。
その他にも、パスタ、パンケーキ、ワッフル、チーズ、肉類、シーザーサラダドレッシング、マヨネーズ、マーガリン、ココアなどなど。
AGEの量は、焼いたり、炒めたり、揚げたりすると爆発的に増えることを覚えておこう。
生の鶏肉と鶏の唐揚げでは後者のほうがAGEの量が10倍近く多いのだ。
一応、覚えておこう。
AGEの怖いところは、食べれば食べるほど、体内にたまり続けるということ。ある意味、放射能の内部被曝と似ているところがある。
今日からでも、なるべくAGEを含む食品を減らすことにしよう。
糖化は怖い。